東北大学 大学院医学系研究科 情報遺伝学分野 有馬隆博研究室

情報公開文書

  • HOME
  • >
  • 情報公開文書

情報公開文書

ヒト胎盤栄養膜細胞株の樹立と細胞特性に関する研究

1.研究の対象

2014年10月~2024年4月に20歳以上で妊娠初期の子宮内手術を受けた方

2.研究期間

2014年10月(倫理委員会承認後)~2024年4月

3.研究目的

これまで、ヒト胎盤絨毛細胞に関する研究は妊娠初期の胎盤組織を用いて数日間のみ培養(初期培養)を行ったり、絨毛癌細胞を使用し、それより得られたさまざまな情報から正常細胞での機能を類推するという方法論がとられて来ています。しかし、初代培養法では培養期間が短く解析が不十分であり、また、絨毛癌細胞では様々な分子機構が破綻しており、これらを用いた研究結果をそのまま正常絨毛細胞へと適応するには無理があります。そのため、本研究では、ヒト胎盤未分化栄養膜細胞株を樹立し、その細胞特性に関する基礎的な研究を行うことを目的としています。BIP重点実施事業においては、ヒトTS細胞技術を創薬/再生医療プラットフォームとして自ら利用して創薬開発を行いつつ、これを国内外の研究機関、企業等へアライアンスの下に提供することを通じて産科・婦人科に領域にとどまらない様々な医療領域における創薬開発を促すことにより、医療イノベーションの原動力となる事業体を大学発VBとして設立することを目指す。

詳細はこちらからご覧いただけます

ヒト胎盤幹細胞の樹立と細胞特性に関する基礎的研究

1.研究の対象

2015年3月~2018年3月に凍結融解後に受精卵を破棄予定の方

2.研究期間

2015年3月(倫理委員会承認後)~2027年3月

3.研究目的

体外受精などの生殖補助医療を実施した際、正常な発育を示す受精卵のうち、着床障害により流産を繰り返すことがしばしば見られます。その原因の一つに胚体外組織(将来胎盤に分化する組織)の異常が考えられます。この胚体外組織は、着床時以降、子宮内膜を介して母体から栄養やガス交換をする重要な役割を担っていると考えられているため、本研究では、東北大学関連病院を受診した患者さんの、形態不良で破棄予定となる受精卵(ブラスト胚)より、ヒト胎盤幹細胞株を樹立し、その細胞特性に関する基礎的な研究を行うことを目的とします。また、ヒト胎盤幹細胞株の他の医療領域における利用可能性について評価することも目的とします。

詳細はこちらからご覧いただけます